スローシンクロ
皆さんは、「スローシンクロ」という言葉をご存知でしょうか。
カメラ写真関係では定着している言葉なので、聞いたことのある方も多いと思います。
この記事では、「スローシンクロ」の意味を解説させていただきます。
スローシンクロの意味とは?
スローシンクロ とは、夜間などの暗所において、ストロボを使いながらスローシャッターで撮影する技法です。
ストロボを焚いて夜景をバックに人物を撮ると、人物はくっきり写るのに、綺麗なはずの夜景が真っ黒になってしまった、という失敗はよくあると思います。
そのようなシチュエーションではスローシンクロの出番です。
簡単に言うと、バックの夜景に露出を合わせて、1/30以下の遅いシャッタースピードで撮影するのです。
しかし、これだけでは人物は暗くなってしまいますし、手ブレしてしまいます。
そこで、人物には弱めのストロボを当てて撮影します。
こうすると、スローシャッターによってバックの夜景はくっきり、そして人物にも適正な明るさが得られるのです。
ストロボが一瞬人物に当たるおかげで、少々動いてもブレの心配はありません。
まさに美味しいとこ取りですね。
ただし注意して頂きたいのは、スローシャッターで撮影しますので、三脚が必須という点です。
一脚でも構いませんが、極力、三脚を立てて撮影する事をオススメ致します。
スローシンクロの使い方
夜景などの撮影時に、背景と被写体のどちらも明るく撮りたい時に使用します。
ストロボの発光で手前の人物などの被写体を明るくし、シャッタースピードを低速にして背景の夜景を明るく撮影します。
カメラによっては「夜景ポートレート」という名称のモードが最初から搭載されているものもあります。
せっかくのきれいな背景が真っ暗で写っていないという失敗も、スローシンクロで解決できます。